1999年8月22日(日) “チェキ!?フジ” |
今週のトピックス
・5thシングル『ドタバタギャクの日曜日』発売
・METAMOイベントが佳境に
まだまだ消えない9月解散説の真偽
・解散=ファン離れの方程式による情報操作
・(上田愛美)卒業ではない=解散してしまったら卒業もないという裏読み
卒業という重荷
・各種卒業説について
・SMAPは6人だった
・モーニング娘。は5+3−1+1
・「下川みくにの卒業は時期尚早」というファン側の意見
DAIBAクシン!!3番組の終了説
・スタッフ系ファン筋の情報によると終了は本当らしい
・そろそろネタ切れ気味のチェーン
・週一回30分だけの生放送では意味不明、最近観客も荒れてきたGOLD
・MP氏が「鶴瓶師匠とは半年のおつき合いになりそう」と明言したちぇきべぇ
・そもそもの編成側の狙い
10月改編とチェキッ娘の方向性
・改編予想の難しさ
・ネプフジ出演の意味
・日経エンタテイメントでのMP氏のコメント
・育成プロジェクトでは前例のない「レギュラー番組なしのフジテレビ付けタレント」
・反響営業としての側面を削ってまで存続させるチェキッ娘の存在価値
・「編成側はチェキッ娘をどうしたいのか?」という疑問
ファンとしての覚悟、そして希望
・週6回チェキッ娘をテレビで見られる「チェキッ娘的生活」からの脱却
・覚悟しなければならないファンのチェキ離れ
・「優遇されたアイドル」から「一般的アイドル」への質の転換
・限られた環境でも応援はできる
・ファンとして最低限の希望
まとめ
・第2期の成果
・名前の浸透度
・第3期への期待
今週のトピックス
つかの間のお盆休み、チェキッ娘のメンバーはしっかり休めたのだろうか?
・5thシングル『ドタバタギャクの日曜日』発売
今週は5thシングルの発売があるにもかかわらず、動きは鈍かった。ラジオは聴取率週間なのでチェキッ娘の出演を期待したが、結局今のところラジオ生出演はなし。あくまで5thは企画もの扱いなのだろうか?630円と手ごろな価格だが、このシングルを2枚以上買う人は今回は少ないと思う。
・METAMOイベントが佳境に
あと、佳境だったのはMETAMOのイベント。私は行かなかったのだがガールポップのフェスティバル的な企画で、こういうのも面白い試みなのではないだろうか。この夏、ライブ以降でいちばん気合いが入っていたのはMETAMOだと思う。METAMOの皆さん、まだイベントは続くけどお疲れさまでした。
さて、今週のコラムは少しシリアスに進めて行こうと思う。
まだまだ消えない9月解散説の真偽
以前にもこのコラムで9月解散説を全面否定したのだが、それでも多少の不安が私の中に残っている。
・解散=ファン離れの方程式による情報操作
13年前のおニャン子クラブは9月20日に解散コンサートを行った。番組の最後は8月31日で、解散宣言自体は6月15日に行われていた。この経験からすると、Xデー発表があるとしたら遅すぎるタイミングである。
しかし、おニャン子クラブのラストシングル『ウェディング・ドレス』は解散の約1ヶ月前に発売されたが、ラストであるにもかかわらず(ブーム後)初のオリコン1位ならず、そして売り上げ枚数も前後に発売されている工藤静香、うしろ髪ひかれ隊、渡辺美奈代、ゆうゆなどを下回った。
それでも10万枚近い売り上げを示しているのはすごいことではあるが、このようなプロジェクトにとって“解散”は、その発表時から人気の下落(ファン離れ)が始まるようである。
・(上田愛美)卒業ではない=解散してしまったら卒業もないという裏読み
さて、ポニーキャニオンのページに上田愛美の曲の詳細が載った。そこに「『卒業』ではありませんが、これからの将来を占う重要なソロデビューシングルです。」というコメントがある。ここで「解散はない」と安心したいのだが、もし本体が解散してしまったら卒業どころの騒ぎではない。
少し余計な心配かも知れないが、解散がないという宣言がないのが私たちの心配を大きくしている。
卒業という重荷
・各種卒業説について
さて、チェキッ娘が解散しないことを前提として次に心配になるのは“卒業”である。一説によれば「METAMOと上田愛美と他1名の計5名」が卒業するなどということが言われているが、この5人はまだソロやユニットでやっていける実力をつけている最中であるし、(下川みくにソロデビューの場合のように)広瀬香美のような強力なバックグラウンドもない。
チェキッ娘本体がおニャン子を思わせるような勢いを持っているのならまだしも、この状況でチェキッ娘を離れることは基本的にはリスク以外の何者でもない。あと少し、本格的なチェキッ娘ブームがやってくるのを待つ方が本人たちにとって懸命な選択だと私は思う。
・SMAPは6人だった
ところで「SMAPが6人だったこと」を私はほんの数日前に思い出した。その一人は森且行という名前のメンバーだったと思う。果たして彼の夢は叶ったのであろうか?
このSMAPが6人だったということは、私のような名前くらい知っている人ならともかくSMAP自体のファンですらもう忘れかけているのではないだろうか。もしくはもう「いい思い出」になっているかも知れない。
・モーニング娘。は5+3−1+1
同じくモーニング娘。にも福田明日香という娘がいた。彼女は脱退という形での卒業となったが、あれからたった半年で「モーニング娘。に福田明日香がいた」ということは歌番組の司会者が言わない限り、あまり思い出す人がいなくなっているのも事実である。
新メンバー(後藤真希)の追加で過去はどんどん忘れ去られていく・・・
・「下川みくにの卒業は時期尚早」というファン側の意見
果たしてそれと同じことが、下川みくにに言えなかっただろうか。もちろん彼女は芸能界を引退したわけではなく違った形で活躍をしていくのだが、先週のコラムに書いたとおり、チェキッ娘とは方向性の違うアーティスト下川みくにを育てるのには、チェキッ娘というアイドル集団にいることは傷害だったのかも知れない。しかし、長期的な視野に立って「アーティストを育てる」ということを考えれば、あの時点で焦って卒業させることもなかったのではないかと思う。仮にチェキッ娘というプロジェクトが終わってからでも、持っているものが良ければうまくいくのではないだろうか。この点はELTの持田香織、浜崎あゆみなど、アイドルを経験してからアーティストに転向できた前例がたくさんあるので心配はいらないだろう。
チェキッ娘ファンの「下川みくに離れ」は確かに顕著で深刻かも知れない。その再起策として「下川みくには冬場にアルペンのCMソングを歌い、そのCFにも出演し、新しいファンを大量に獲得して大ブレイクする」というストーリーを考えてみた。広瀬香美の総合的なプロデュースにとにかく期待したい。
DAIBAクシン!!3番組の終了説
・スタッフ系ファン筋の情報によると終了は本当らしい
「DAIBAクシン!!が終了する」というウワサは少し前からよく聞かれるようになった。火のないところに・・・というように「結果の出てない事実」だけをとれば番組終了という判断は正しいかも知れない。
この件に関しては、どちらかというとスタッフに近いファンの方の各種BBSへの書き込みを見る限り、どうやらそのウワサは本当のようである。
・そろそろネタ切れ気味のチェーン
月−木で行われているチェーンはそろそろネタ切れという感が否めない。乙女塾の時代はこの枠に情報だけを流していたが、基本的にはこの時点で人気はじり貧となっていった。ファンとしてはDAIBAッテキ時代のような毎日ある生放送を本当は見たいのだけれど・・・
・週一回30分だけの生放送では意味不明、最近観客も荒れてきたGOLD
そのDAIBAッテキ時代を唯一残したGOLDは金曜日の30分間。確かにスピーディーだが、悲しいかな週1回だけなのでお目当てのチェキッ娘がほとんど見られないこともしばしば。さらに最近では観客も荒れ気味で初めて見る視聴者には意味不明、下手をすれば一般視聴者の批判の的になりそうな感じもする。
・MP氏が「鶴瓶師匠とは半年のおつき合いになりそう」と明言したちぇきべぇ
ちぇきべぇの目的は「チェキッ娘の育成」と「個々のメンバーの知名度アップ」というところにあるのではないかと考える。その意味では「朝食コント」や「ドラマ」「ぷう野麦峠」などは良い企画だと思う。ただ、ドラマとぷうの2大コーナーが終わってしまい、最近の内容はイマイチでただこなしているだけという印象。先日の朝食コントでは水口プロデューサー自らが出演し「チェキッ娘には素晴らしいストーリーを用意しているらしい」という前向き発言をしたものの、「鶴瓶師匠とは半年のおつき合いになりそう」などとギャグとも本気とも取れる発言をしている。
基本的に今の構成に飽きが来ていることは事実かも知れない。
・そもそもの編成側の狙い
さて、そもそもこの「DAIBAクシン!!」3番組がなぜ4月改編で、「DAIBAッテキ!!」のマイナーチェンジとして作られたのかを見てみたいと思う。これを知っておくことによって10月改編の方向性が少し見えてくるかも知れない。
フジテレビのサイトで前田編成部長はDAIBAッテキとDAIBAクシンを以下のように話している。
前田編成部長に聞くフジテレビ4月からこうなる! 前田 夕方でいうと「DAIBAクシン」は「DAIBAッテキ」の発展形なんですが、時間構成が大きく変わります。これは「DAIBAッテキ」でやってきたチェキッ娘を活かしていくということも考えて、ミニ枠+30分+1時間という変則ではあるけれど、デイタイムのあたらしい試みとしてやってみよう、というわけです。
http://www.fujitv.co.jp/jp/kumorepo/kaihen99spr/interview.html
「DAIBAッテキ」はかつての「夕やけニャンニャン」のように、もう一度若者をこの時間帯に呼び戻したいといった意図があったと思うんですが、これに関してはどうでしょう?
前田 正直に言うと、16時台というと中高生が見られない時間帯、ということもあるんで、土曜の13時に枠をつくりだしたんです。土曜の13時の枠でまとめて見てもらおうということを考えて。「笑っていいとも!」が「増刊号」を日曜日にやることで認知されて、本体に帰る視聴者を生み出している例もありますし。とはいっても、今回の場合、ミニ枠だからどこまで見てもらえるかということはありますが。今までの月曜から金曜までの帯に比べて変則だけれども、金曜日の30分、土曜の1時間というのが注目されればいいな、と思います。
http://www.fujitv.co.jp/jp/kumorepo/kaihen99spr/interview2.html
10月改編とチェキッ娘の方向性
・改編予想の難しさ
番組改編というのは、ソロデビューの予想と違って私には全く想像がつかない。番組の改廃は局の方針、視聴率、スポンサーなど私の情報検索や考察が届きにくいところで決まるものであるから、基本的に結果を見てプロセスを考察することくらいしか私にはできないのである。ただ、少ない材料だが10月改編以降のことについて多少のことが書ければと思う。
・ネプフジ出演の意味
チェキッ娘はおそらく初の深夜枠ということで、先日の「ネプフジ」に出演した。内容は深夜のバラエティーにありがちなものであったが、「プロジェクトがよくあのオンエアを認めたな」というような場面も少しあった。個人的には楽しく見させてもらったが、ターゲットとなったメンバーを押しているファンには心境複雑な内容だったかも知れない。
なぜチェキッ娘がこの番組に出たのかということを少し考えたいのだが、この番組にはモーニング娘。からのユニット、タンポポも出演している。これを考えるとチェキッ娘もある意味有名になったのかも知れないが、深夜のバラエティ進出というのはこれまでの「オーディションバラエティから育成プロジェクトへ」という流れからすると少し突出して見えてしまう。DAIBAッテキ!!終了という流れからするとチェキッ娘活躍の新しい方向を模索しているようにも受け取れる。たまにこういう番組に出るのは良いが、あんまり汚されてもいやなので、ファンとしては3ヶ月に1回くらいの出演にしていただきたいと思う。
・日経エンタテイメントでのMP氏のコメント
さて、それに関連してか当の水口プロデューサーは日経エンタテイメント(1999年8月号)でこんなことを言っている。
“平成のおニャン子”を売り出すフジテレビの真の狙いとは? 実はフジが今、チェキッ娘を仕掛ける理由は「おニャン子の夢再び」とは別に、もう一つあるようなのだ。
「彼女たちにはチェキッ娘として活躍する一方で、プロとして自立できるタレントに番組の中で育ち、将来的にはフジテレビの番組を作る戦力になってほしいと思っているんです。番組が育てたタレントならテレビ局側がコントロールもしやすいし、制作サイドとしても本当に作りたい、面白い番組ができるんですよ」(水口プロデューサー)
かつて芸能界はテレビ局中心に動いていたが、最近はタレントを抱えるプロダクション側の意向が取り入れられ番組が作られることが多くなった。このままでは、やがてテレビ局が思うように番組を作れなくなる。そんな時代も来るかもしれない。
中高生男子に部活そっちのけでテレビにかじりつかせ、CDや写真集を売りまくったおニャン子はあくまでフジサンケイグループが仕掛けた「短期的なビジネス」だったともいえるかもしれない。
それに対し、チェキッ娘はちょっと大げさに言えば、将来、フジテレビの番組制作を支えるタレントを養成する「中長期的なプロジェクト」としての意味合いも帯びているわけだ。
・育成プロジェクトでは前例のない「レギュラー番組なしのフジテレビ付けタレント」
さて、そんなチェキッ娘にとって「DAIBAクシン!!終了、以後レギュラー番組なし」ということがもしあるとしたら致命的なことである。人気が上がる要素もなく、テレビで見られなくなれば当然ファンも離れていくだろう。すなわちこのような状況があるとすればプロジェクトの第3期は衰退期となってしまうに違いない。
ただ、本当にレギュラー番組がなくなるのだろうかという疑問は残る。このチェキッ娘というプロジェクトはフジテレビ主導のものである。これまでも同様のプロジェクトは存在したが、レギュラー番組のないこのようなプロジェクトというのは少なくとも私の記憶にはない。そもそもテレビ局は番組あってこそのものであるから、番組なしに自局の育成プロジェクトを進行することは考えにくいと思うのである。
・反響営業としての側面を削ってまで存続させるチェキッ娘の存在価値
もしチェキッ娘にレギュラー番組がなくなるとしたら、ビジネスとしては相当難しい局面が待っていると私は思う。そもそもこのプロジェクトはテレビ番組を通じてタレントを育成するというものであり、その人気は「番組という営業手法の反響」だけで成り立っていると言っても過言ではない。
そのような育成プロジェクトにとって活躍できるレギュラー番組がなくなるということは、すなわち営業を行わないということであるからこれ以上の発展は当然望めないし、ましてやファン離れの急速化は必死だろう。フジテレビにとって、そのような明白なリスクを負ってまでチェキッ娘を存続させる意味はあるのだろうか?
どこかのプロダクションにまるごと移籍するのなら話は別なのだが・・・
・「編成側はチェキッ娘をどうしたいのか?」という疑問
結局、この議論は「フジテレビの編成側がチェキッ娘というプロジェクトに対して何を最終目的にしているのか」ということに尽きるだろう。費用対効果の問題でここが限界だとなればチェキッ娘は解散となるだろうし、もっと高い目標、あるいは異なる目的があるのなら今後のテレビ出演はある程度約束されると思う。
ただこれは私がここで論じても、また水口プロデューサーに直訴したとしても、もっと上の方で決定される部分であるのである意味私たちは決定を待つことしかできない。
ファンとしての覚悟、そして希望
最後に「番組の終了」から始まる最悪のケースをシュミレーションをしてみたい。これは決して読者の皆様をネガティブな気持ちにさせたくて書くわけではない。私のサイトでは、チェキッ娘というプロジェクトをある意味必要以上にポジティブにとらえてきた。その方針は今後も変わらないし、私自身もポジティブに書くことで自分自身の気持ちを前に持ってきたいのである。
しかし、あまり楽観的に見過ぎていても発展はないし、何よりいきなり悪い状況になったときのショックは大きい。その意味でも大きな決定が下される前に一度そのようなシュミレーションをしてみるのも意味があるのではないだろうか。
・週6回チェキッ娘をテレビで見られる「チェキッ娘的生活」からの脱却
もし今のレギュラー番組がなくなると、私たちは月曜日から土曜日まで毎日テレビでチェキッ娘を見ることができる「チェキッ娘的生活」から一転、「週1回番組に出られるかどうか」という非常に寂しい毎日になるだろう。私たちはある意味これまでの恵まれた状況の麻痺状態から抜け出さなくてはならないのである。これは特にDAIBAッテキ時代からのファンにはかなりつらいと思う。
・覚悟しなければならないファンのチェキ離れ
もしそうなったとき、反響営業的な側面から見ても、ファンは自然とチェキッ娘を離れていくことになるだろう。よくこのような状況を無理やり肯定的に見て「しっかりとしたファンが残るからかえっていい」などと言う人がいるが、おニャン子ブームが再来したわけではないし、ハッキリ言って予想以上に売れてない状況なのだから、今は一人でも多くのファンが必要なのである。
・「優遇されたアイドル」から「一般的アイドル」への質の転換
このアイドル乱立時代において「週6回もテレビに出ることができる」などというのは本当に優遇されていると思う。しかし、それが無理になったとすれば、条件は基本的に他のアイドルと同じと言うことになる。MISSIONというユニットがあるが、彼女たちもフジテレビ深夜の育成プロジェクトから外に出ていった典型である。混迷のアイドル市場において彼女たちは苦戦を強いられながらもそれなりの成績を残しつつあるが、チェキッ娘もそういった環境の変化に対応して行く力をつけなくてはならないだろう。ただ単にプロジェクトの用意したレールに載っている段階から、自力で動ける実力が問われる段階へとシフトしていくことによって、本来この“チェキッ娘”というプロジェクトが目指すべきところへ逆に近づけるのではないだろうか。
・限られた環境でも応援はできる
ファンの立場として、活躍の場が減るチェキッ娘を必ずしも今まで通り応援できないことはないと思う。そもそも生放送は週1回であるし、それがなくなろうともそんなに大きな違いはないだろう。かえってチェキッ娘のメンバーもゆりかもめの移動中まで追っかけられることから多少解放されて楽になるかも知れない。
ただ、テレビで楽しんでいるファンにとっては毎日の日課が崩れるのはちょっとつらい。まったくゼロでは応援のしようもないので、私は一ファンとして10月以降に最低限以下のことを願いたいと思う。これがかなえられれば限られた環境でも応援したい気持ちになると思う。
・ファンとして最低限の希望
私が希望するのは以下の2点である。
*週1回30分のフジテレビ系列全国ネットの番組
*ニッポン放送系列で10分間月−木帯のレギュラー番組
テレビでは週1回30分のレギュラーは最低線として欲しい。これは生でなくても構わないから、なるべくチェキッ娘を均等に出していく内容でお願いしたい。そしてできれば全国ネット。これは各局が決めることなのでトップダウンでは行かないかも知れないが、やはりブレイクのためには全国ネットは不可欠に思う。
ラジオではなぜニッポン放送がチェキッ娘の番組を組まないのか不思議でならない。22時からの深夜番組の中に10分だけで良いから月−木の帯でレギュラーが欲しいところである。内容は週替わりのメンバー3〜4人ででトークをするというのが良いのではないだろうか?また、これが週1回のテレビにかかるチェーンのような役割をしてくれるとメリットも多いだろう。
まとめ
・第2期の成果
個人的に見て、チェキッ娘は数字的には売れてないながらもこの第2期でブレイク寸前まで来たことは事実だと思う。2500人規模でファンが集って盛り上がったあの二日間の1stライブ、お目当てのメンバーやチェキッ娘そのものを追いかけてキャンペーンやイベント、サテライトスタジオに始発や徹夜で並んで、へとへとになりながらも応援し続けた私たちチェキッ娘ファンは、この夏いちばん熱いアイドルファンだったと思う。
・名前の浸透度
そして、この第2期の間にだいぶ各メディアを通じて“チェキッ娘”という名前も浸透しただろう。ほんの数ヶ月前にはさほど取り上げていなかった雑誌がこぞって注目してきていることは確かである。「興味がない」「バカにしている」という層はまだまだ大多数だが、あとは確率の問題でどれだけ多くの人に“チェキッ娘”の存在を示せるか、それだけにかかっているような状況にまでなってきたと思う。
・第3期への期待
今回のコラムで「番組終了」「ファン離れ」「方向転換」などいろいろな最悪シュミレーションを行ったが、私はあそこまでの状況になることはないと思っている。チェキッ娘はあくまでフジテレビの育成プロジェクトである。少なくともレギュラー番組がなくなることはないと思うし、どんなことがあってもあと半年は頑張れると思う。そして、できれば全国ネットになって「FNNの育成プロジェクト」にまで発展していただきたいと思う。
プロジェクトの最後の追い込みに期待したい!
以上、今週のコラムでした。
1999年8月22日 BATCH