第1回 『元チェキメンバーの活躍』


2ヶ月が過ぎて・・・

 あれから2ヶ月が経った。

 2ヶ月も経つとあの時の感動などはだいぶ薄れてしまうが、そこはうまくできているもので、ラストコンサートのビデオが発売されて、いつでもあの日のことを思い出すことができるようになった。

 私自身はビデオで見られる部分は後回しにして、あの会場でしか見、聞き、感じることができないことのみにフォーカスしていたので、ビデオで新しく発見したことは結構多かった。

 2ヶ月という日が過ぎ、元チェキメンバーも元スタッフも、そして私たちファンにもさまざまな状況や心境の変化があったと思う。あるいは当時とまったく異なった状況にある人も多いのではないだろうか。

元メンバーの現況と今後の展開

 元メンバーに限って言えば、確かに活躍の場が急に広がったことで情報がつかみにくくはなっているが、その活躍ぶりはなかなかである。

 私のつかんでいるところで、完全に消息がわからなくなっているのは田中里奈、久志麻理奈、嶋野蘭、小林裕美、大田祐歌の5名くらいである。この5人のうち田中里奈、久志麻理奈の2名は当初より一般に戻る予定であったので予定通りである。また、残りの3名は所属事務所が決まったらしいが、これといった活動の情報は入って来ない。

 各メンバーの活躍状況は私のページの情報コーナーなどをご覧いただければと思うが、そのうち注目すべきところだけ少しさらっておきたい。

 まずはchee’s(新井利佳、上田愛美、藤岡麻美)。これはプロデューサーが変更になったという部分を除けば基本的にはフジテレビの管理下にあると考えてよい。昨年のクリスマスイブにはフジテレビ7F特設ステージでライブが行われたし、今年の3月には待望のメジャーデビューが予定されている。特に昨年のイブには冬休みということもあって約1000人もの観客が集まったことは注目すべき点である。バンドとしては通常のようなボトムアップではなく、プロデューサーの意向からはじまったトップダウンでの結成であり、音楽性とかポリシーとかそういう点での未熟さは否めないが、芸能界という単位で考えればチェキッ娘で培ったバックグラウンドをうまく活用できていると思う。今後に期待したい。

 次はプロジェクト終了前に(半ば強引に)ホリプロ主導で開始されたMETAMOである。音楽はホンダレディという一般にはほとんど知られていない男性2人のプロデュースによるものである。確かに音楽としての独自性は感じられるが、一般受けはしにくい感じがする。しかし、そこは優香や深田恭子、新山千春などを世に送り出しているホリプロである。各メディアへの出演や取り上げられ方などはそこそこ売れているタレントとほぼ同格である。近々ライブなども企画されているようだが、インディーズレーベルなどということもあって、そんなに大きなヒットは狙っていないようにも見える。

 また、レギュラー番組を持ったメンバーが何人かいる。下川みくにはすでにフジテレビの「LOVE×2あいしてる」にレギュラー出演しているが、これ以外に甲斐田聡美が関東・関西のテレビ局でそれぞれ1番組、chee’sが東海テレビに出演している。また大瀧彩乃が大阪有線、加藤真由が茨城放送でラジオのパーソナリティをつとめている。

 そしてなんと言っても今後の期待が見込まれるのは矢作美樹である。所属事務所はマセキ芸能社というウンナンなどの大物を抱えるところで、これを聞いた時点ですでに何かやってくれそうな予感がする。正月早々の新春かくし芸大会では、他の出演チェキとは違う枠でモーニング娘。と共演し、光るところを見せてくれた。しかし、これはあくまでも序章であって、来週から立て続けにバラエティ番組への出演やCM出演が決定している。おそらくこの第一の波で彼女の知名度がかなり上がるものと思われる。プロダクションサイドはどのようなイメージ(キャラクター)で彼女を世に出していくのか私たちにはわからないが、とにかく最もバラエティに向いていると見込まれた彼女の活躍を大いに期待したい。

ファンとして今できること

 さて、チェキッ娘を応援していたファンの方はどうだろうか?一口にファンと言ってもいろいろなタイプがあると思う。ここでは応援と言う切り口から大きく2つに分けてみたいと思う。その切り口は単純で、応援の対象が「チェキッ娘でなくてはならないタイプ」と「チェキッ娘でなくても良いタイプ」の2つである。

 私自身がおニャン子クラブにはまっていた中学生頃は基本的に後者のタイプだった。何か追い求められるものがあればそれで良かったのである。その証拠におニャン子クラブ以降は南野陽子、酒井法子、河田純子などいろいろなアイドルのファンを転々としていた。当然その後に出てきた乙女塾も同じような感覚だったような気がする。

 その後、いつからかアイドルよりもバイトとかサークルとかに興味が行き、アイドルに関してはしばらくの間ブランクが空くことになる。そして実におニャン子以来12年ぶりにチェキッ娘にたどり着くわけだが、25歳の私にとってチェキッ娘という存在は昔とはずいぶんと違う感覚だった。プロジェクト最終章のストーリーにも書いたが、私自身にはチェキッ娘でなくてはならない理由や、彼女たちにしか感じられない不思議なインスピレーションがあったのである。

 この2タイプのファンがどのような割合で存在しているのかは私自身も把握できない。ただ、いろいろなチェキ関連サイトを見ていると、なくなっているところも多いし、鞍替えをはじめている話も聞くし、そうかと言えば頑張って追いかけているサイトもある。私は、今どのようなスタンスで、誰を応援していてもまったく構わないと思う。プロジェクトは終了しているわけであるし、相当な気力がないとファンは続けられないという現実もある。しかし、私たちは関わった期間はどうあれ、チェキッ娘というまたとないプロジェクトとメンバーに知り合うことができたのである。私の経験上ではあるが、たとえ他のアイドルに移ったとしてもチェキッ娘と同じような感覚は決して味わえないはずである。

 だとしたら、もう一度チェキッ娘と関わった自分自身のストーリーを思い出してみてはいかがだろうか?そしてそのプロジェクトを旅立って行ったメンバーのことを少し頑張って見守ってみてはいかがだろうか?これはあくまで提言であり、強制でも何でもない。

 ただ、少なくとも私は永遠にチェキッ娘ファンでいつづけたいと思っている。読者の皆さんとともに・・・


 以上、きまぐれコラム第1回でした。

2000年1月9日 BATCH



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