懐かしいライブ映像を見て |
昨日、久々にいいものを見せてもらった。
それが見られたのは日テレの「歌の大辞テン」という番組である。この番組は現在のチャートと昔のチャートを見比べていく、いわば「生歌のないトップテン」で、昨日の放送は昭和60年夏のトップテンを振り返っていた。
当時私は小学校6年生でありながら受験生であった。だからたぶんこの頃のトップテンは見ていなかったと思う。そしてこのときの第2位がおニャン子クラブの『セーラー服を脱がさないで』だったのである。そして映像は1stコンサートのビデオからであった。
手元の資料では、1stコンサートは昭和60年10月5日に日比谷野外音楽堂で行われている。確かに映像のセーラー服が冬服だったので夏にしては不自然だと思った。(余談になるが資料を見ていて、当時ADだった水口プロデューサーはこの年の6月にご結婚されている)
当時、私はまだおニャン子クラブの存在を知らなかった。受験生でテレビもろくに見せてもらえなかったので仕方ないといえば仕方ない。私がおニャン子と正式に知り合ったのは中学1年生であるから、この頃の映像は私にとって未知の領域である。
この映像はタイムリーなことに1stコンサートのものである。映像を見ていると客席はおとなしいものでみんなきちんと座っていて特にコールもない。これをチェキッ娘の1stライブと比較するとオーディエンスの盛り上がり方は全然違う。この点においては「番組を通じて本当によくオーディエンスをトレーニングできたなぁ」と思う。
さて、当時のメンバーを見ての第一印象は「みんなふっくらしてるなぁ」ということ。昔のアイドルはみんな最初はふっくらしていてだんだんやせてくるパターンが多い。これは松田聖子しかり、中森明菜しかりである。今は太っていてデビューできるのはグラビアアイドルくらいだが、チェキッ娘のメンバーも年齢が年齢だけに多少ふっくらしてしまうのは仕方ないことだし、かえって気にしない方がいいのではないだろうか。
1stコンサートの映像では会員番号5番の中島美春が初ライブの感激で泣きながらソロパートを歌っている。当時の一押し(今も一押しですが)会員番号16番高井麻巳子はどちらかというと痩せていて一生懸命歌っている。一方会員番号19番ゆうゆの方はいちばんふっくらしている。当時はまだ会員番号28番横田睦美以降がオーディションを受けていない時期なので人数は割と少なめに感じた。
データで見るとこのコンサートの行われた翌年の3月からほぼ半年毎に計4回の全国コンサートツアーが行われている。これと同時並行的にソロデビューしたメンバーも各地でコンサートを行っており、「高井麻巳子の大阪城ホールは12000人の会場に16000人の集客」「横浜スタジアムの初日は2時間半の公演。25000人の動員」など資料だけを見ていても当時の社会現象ぶりが想像できる。
毎回のように全国ツアーの最終公演が行われていた日本武道館・・・果たしてチェキッ娘はそのゴールに到達することができるのだろうか?
懐かしい映像を見ながらいろいろなことを考えた一日だった。
1999年8月5日 BATCH