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[946] 最早脳内にしか残っていない(涙)過去のお話とか- ■記事引用/メール受信=OFF■ □投稿者/ 魅神 -(2005/11/29(Tue) 16:45:41) □U R L/ ☆チタニア事件 少し前に「クエスターズ」がチタニアという大型居住シップを1週間に渡り占拠した事件。 一般にはテロ事件として知られている。 実際には、「クエスターズ」が自分らの研究実験のための巨大な実験場を必要とするために起こした事件だった。 彼らはチタニアシップを占拠すると、乗船者を人質とすることで、表面的な総督府や軍の動きを牽制する。 その裏で、自分達の研究の完成より得られる利権をちらつかせることで、裏側でもその動きを操作した。 そして、テレポーターのリンクを切断することで、巨大な密室が出来上がる。 彼らは、その中へ、ラグオルの原生生物や突然変異体を解き放った。 そして、その上で、D因子の感染源として、シップ内に巡らされている給水ダクトの中へとβ772の雛形を解き放った。 そうすることで、現在のラグオルの闇がどう広がり、そして、その闇が広がった世界がどう終焉するのかを再現しようとしたのである。 尤も、「クエスターズ」の総指揮者の意図は、他にあったという話もあるが。 しかし、その事件も、多くのハンターズ達の手により幕を閉じた。 チタニア内部に居合わせたハンターズや、それを支援するために外部より小型艇で直接潜入してきたハンターズ。 彼らの活躍により、最小限の被害によりシップは解放され、「クエスターズ」も壊滅させられた。 それでも犠牲は0というわけにもいかず、犠牲者もまた多く出た事件だった。 例えば、“緑髪の騎士”マチルダ=クリスティ。 ギルド評議会直属の執行集団「特務ハンターズ」の中でも3本の指に入るだろう英雄は、自らの正義を賭け民間人を守るため、宝剣を手にチタニアの摩天楼に舞い降りた。 例えば、”千銃公”ミルジュ=アガルタ。 たまたま居合わせただけの歴戦の勇者は、降りかかった火の粉を払うために、一人鋼鉄と鉛弾とエネルギーパックを手に、バケモノどもの群れへと向かって歩き出た。 例えば、”弔い人”アルヴァ=ロア=ニースと”闘神”ジーク=ハルト。 義理と人情に生きるふたりの荒れくれものが、それぞれがバラバラに戦うしか無かったチタニアのハンターズ達の意志をひとつに纏め上げた。 例えば、”少年剣士”カズキ=タチバナと”孤独少女”ルーシー=マグヌス。 ふたりの力無き小さな者達は、それでも自らの中にある希望と理想を違えることなく、ひとりの少女を守りぬいた。 例えば、”鋼のレジスタンス”フェイ・ナイト。 人を自らの庇護無しには生きていけないと蔑む女アンドロイドは、人に自らの優勢を知らしめるために多くのエネミーを虐殺した。 そして・・・ 例えば、”悪運の伊達男”雷神。 まるで未来を予知するかのような第六感の持ち主は、自らが敬愛する友と認めた仲間達の死の未来を改竄するため、代わりに自らの命を運命へと差し出した。 例えば、”アイシー・ドール”ナル。 自らを知り冷酷さを失った優しい殺人鬼は、その親友の目の前で、「罪」と刻まれた大鎌を墓標代わりに微笑みながら命を散らした。 例えば、”意志ある精霊”シルフィ=オリジン。 自我にも等しい力を持ったそのフォトンの結晶体は、時間凍結のテクニックを完成させるため、自らの存在を純粋なエネルギーへと変換させ消滅した。 例えば、”残酷な奇術師”アズリィ=ホークスアイ。 出世欲と自尊心の塊の嫌われ者の特務ハンターの青年は、それでも自らの僅かな美学を賭けて戦い、自嘲するかのような高笑いと共に瓦礫の中へと消えていった。 例えば、”白の天使”リリア=テラスノウ。 救済結社「白のアリア」の指導者である盲目の車椅子美女は、血路を切り開こうとする少年少女を救うため、残された自らの命の灯火を使い尽くした。 戦いは多くの英雄と愚者、勝利者と犠牲者を生んだ。 1週間にも渡る戦いが終わった時、そこには多大な犠牲があった。 崩れ落ちた街。 戦死者。 瓦解した組織がいくつもあった。 友を失い、人知れず姿を消した者も居た。 しかし、その戦いも・・・ ティニー=ミスキスとミサガ=D=キサラギの相討ちを以ってして、終焉した。 |
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