1999年7月18日(日) ソロデビューをプロデュースしてみる


ある情報

 今週半ば、ある情報がサイバーなチェキッ娘ファンを中心に駆けめぐった。

 『9月1日、ポニーキャニオンからチェキッ娘のソロデビュー決定!』

 情報のソースはポニーキャニオンのサイトにある新譜情報であり、私もその事実を確認した。

 しかし・・・当初『チェキッ娘ソロ』と書かれていた部分が、金曜日時点で『チェキッ娘』と書き換えられていた。

 問い合わせが殺到したからなのか、そもそもの情報自体に間違いがあったのか、プロジェクト側の情報操作なのか、その理由は事実が明らかにならないと分からないが、どうやら「ソロデビューは決定している」ということだけは本当のようだ。

予想の状況

 私の予想は7月14日のESSAYにも書いたように◎上田愛美△新井利佳△矢作美樹△松本江里子であり、事実上上田愛美の一点買い状態となっている。

 おおかたの予想では、人気順に藤岡麻美、上田愛美、松本江里子あたりが実力的に見て順当な線となっているようだ。

 冷静に考えると藤岡麻美がソロデビューするのは東芝EMIからのはずなので、これはいくら実力上位でも外さざるを得ない。しばらくはM@Mのユニット戦略に乗り、時期を見てのソロデビューとなるだろう。

 松本江里子は、「歌唱力」「すでに高校を卒業(チェキッ娘からの卒業可能)」など、条件的には揃っているが、直感的にもう少し時期を待ってからの方が良いような気がする。

 そうすると上田愛美が残ることになるが、「ソロデビュー=卒業」ということはまだ高校2年生である彼女にはないような気がするので確信は得ていない。

 今日は結論も出ていないことだし、逆に「今あるチェキッ娘という素材をどうソロで生かして行くか」というテーマで書きたいと思う。もちろん今回も比較対照はおニャン子クラブである。

藤岡麻美の場合

 彼女は東芝EMIということがなければ今回真っ先に本命に推したと思う。歌唱力抜群、人気も高いので決してソロデビューして遜色はないだろう。

 もし私が彼女のプロデュースをするのなら、河合その子的な売り方をしたいと思う。藤岡麻美は一見優等生っぽく見える(^^;美人系のルックスをしているので、M@Mのようなデジタルロックではなくて、しっとりしたクールな曲を歌わせたい気がする。

上田愛美の場合

 彼女へのプロジェクト側からかかる期待は大きく、CMやユニットのメインなど主要な部分にはすべて登場している。基本的に彼女以上の活躍をしている娘が他にいない点からも、ソロデビューとしては最終兵器になり得るだろう。

 彼女のプロデュースをシュミレーションしてみたのだが、実は少し迷いがある。ある日の放送で彼女が唄う姿が渡辺美奈代のデビュー当時にすごく似ていたので、ミニのフリフリで可愛らしく唄わせるのがファンの心をつかむ方法だと思ったのだが、もしそういう売り方をするのなら久志麻理奈の方が似合っているような気がするのである。

 また「元気さ」で売るのなら国生さゆり的な売り方をするのが良いのかも知れないが、ワイルドさには欠けるので何か違うようだ。

 あと、少しおとなしいが渡辺満里奈的な売り方も良いかも知れない。現在、渡辺満里奈はバラエティーなどを中心に息の長い活動を続けている。

 ただ一つだけ言えるのは、これだけいろいろなパターンが考えられるのは彼女の持っている資質が大きいからだと思う。

 そうこう考えていて最後に思いつくのは新田恵利である。デビュー曲『冬のオペラグラス』は確か予約だけで10万枚を数えた大ヒットとなった。記憶によると新田恵利はフジテレビのディレクターと結婚して一度引退したものの、最近また復活してFMラジオ等で活躍しているようだ。

 上田愛美には、そういう爆発的で息の長いタレントを目指してソロデビューしてもらいたいものである。

 本音では久志麻理奈と一緒に「うしろゆびさされ組」が希望なのだが・・・

松本江里子の場合

 彼女は落ち着いた良い声と素晴らしい歌唱力を持っている。

 資質的に十分なものを持っているので、普通に歌手デビューして吉沢秋絵的な売り方をするのも良いかも知れないが、それではちょっと平凡すぎてあまり面白くない。

 だとすれば、ここは思い切ってその歌唱力を生かして「演歌の城之内早苗戦略」というのはどうだろう。

 そしてなぜか秋口のASAYANでこんなテロップが赤抜き文字で出ているかもしれない。

平成版城之内早苗、中沢ゆうこと全面対決!

 えり姉に勝ち目はあるのだろうか?

 以上、今週のコラムでした。

1999年7月18日 BATCH



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