それまで走ってきた一周道路を南静園で右にそれ、 延々と畑の中を走っていた。なんだかまた不安になってきた頃、 やけに道端に路上駐車が目立つようになり、 さらに進むと向こうから泥だらけの人達が歩いてきた。
そこが、島尻集落だった。
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その前に島尻集落に伝わる「パーントゥ祭り」のことを説明しよう。
詳細な言い伝えは知らないのだが、パーントゥというのは全身泥だらけの3人組の神様で、 年に一度、この季節に島尻集落に現われて、人々に泥を塗りたくる。
人のほかに新築の家などにも泥を塗りたくる。
種を明かせばパーントゥは島尻青年会の有志(?)で、 集落の外れにあるンマリガー(生まれ井戸)という聖地(??)から汲み取った泥を全身にかぶって、 神に扮する。この泥を塗られたものは1年間無病息災というご利益があるらしい。
しかしいくらご利益があっても泥を塗られるのはやはり嫌なので、 みんなぎゃあぎゃあ言いながら逃げ惑う。
要するに、集落全部で大規模な鬼ごっこをやってるようなもんだ。
またこのパーントゥは祭りの前に清めの酒(もちろん泡盛)をたらふくいただくので、 清めすぎてセクハラに走る神、翌朝砂浜に倒れているのを発見される神などが、 年によりいるらしい。
でも、国の重要無形文化財に指定される祭りなのだ。
(興味ある方は「パーントゥ」でサーチしてみてください。 結構有名な祭りなので、記事は沢山見つかるはずです)
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へむれんも宮古に来たときから、一度は見てみたいと楽しみにしていたイベント。 実は今回のツアーも、途中でこのイベント中(2日間。この日は初日)に島尻にぶつかるように コース設定してあったのだ。
泥だらけの人達とすれ違ったので、島尻についたとわかった。 既に集落は全域車両通行止めで、入り口には警官が立っている。
この警官が既に半身泥まみれで、そばに停めてあるパトカーまで泥だらけ。
パーントゥ、容赦も見境もないらしい・・・。
その泥だらけの警官に聞いてみたら、やはり自転車も進入禁止との事で、 その周辺ならどこ停めてもいいよ〜って感じだったので、近くの電柱につながせてもらう。
いざ、パーントゥの待つ集落へ!
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