お気に入りのビーチを出ると、ほどなく住宅が集まる区域へ。 沖縄特有のコンクリート建築の平屋が立ち並ぶ。
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「沖縄の建築」というと一般的には赤瓦の木造住宅のイメージが強いのだろうか。 集落によっては赤瓦の家がたくさん残っているところもあるが、 戦後くらいからこっち、写真のような平べったいコンクリートの家が主流になってきている。
土地は充分にあるし、台風の影響が大きいのでほとんどは平屋である。 雪が降らないので、屋根は平ら。 (雪が降る地域では、積もった雪がコンクリートのひび割れの原因になるので、 大抵は雪が自然に滑り落ちる三角屋根ですね。)
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そしてこれは何故なのか知らないのだが、屋根の裏側に色が塗られている家がとても多い。
外壁は白がほとんどだが、屋根の内側は淡いピンク・ブルー・グリーンなど、実にカラフル。 平良市街でもこういった外装をよく見かける。
まぶたに塗るアイシャドウのような役割なんだろうか?
それに加えて、池間のこの辺りの家は壁の色も屋根の色も、 白以外の外装が他の集落以上によく目に付いた。 淡いイエロー、ブルー、ペパミントグリーン・・・南国の明るい太陽の下で、 とてもよく映える。
一般的に、暖かい地方に行くほど人々の色彩感覚はより鮮やかになり、 建築だけでなく服装なども原色系のくっきりした色が好まれる傾向があるとか。
逆に寒い地方に行くと色味の少ない、落ち着いた色合いが好まれるそうな。
民族衣装などを見ると、それがよくわかるし、確かに南の強い日差しの下では、 それに負けない強い色彩がよく似合う。
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